先日、某ランショップをプラッと立ち寄った際に、成形するオーダーインソールを製作するところを拝見しました。
「どのシューズに使うのかな・・」「『成形が一番』と思う人も多いんだろうな・・」などなど思いつつ、その店を後にしました。
このようにシューズの機能を上げるためにカスタムインソールを作ったり、アーチサポートインソールなどに入れ替える方もいると思いますが、改めて考えたいところもあります。
例えば、下の写真ようにオリジナルで付いているインソールは、厚みが2mm~5mmあり、また素材の発泡の違いから柔らかさも違います。
中敷きは①シューズの内側の縫い目を隠したり、②足裏の当たりをソフトにする程度が主な役割です。
でも、5mm厚のインソールともなると、①②に加えて③衝撃を緩衝させる、という機能が間違いなく加わります。
もし5mm厚インソールをお持ちの方は、試しにそれを抜いて履いてみてください。全く違う履き心地のシューズの顔を見せるはずです。
しかし③はシューズの仕事であって、中敷きの仕事じゃない!と思う方もいるといるかも知れませんが、それはブランドのシューズに対するコンセプトなので、それダメ!と一刀両断することもできません。
(でも、その5mmクラスの機能をミッドソールに加えたシューズと、ミッドソールを薄くして5mm厚インソールを入れたシューズだと、足圧にダイレクトな後者の方がヘタリが早いと思えますが)
何が言いたいかと言えば、5mmクラスのインソールはシューズ(ミッドソール)の一部なので、カスタムインソールと交換してもシューズの機能向上ができるかどうかは、あやしいということです。
アーチサポートや機能改善をうたうインソール各社。
全てのシューズがそれに入れ替えれば、シューズ性能にインソール性能がプラスされるどうかは、ちょっと疑問です。
RUNARX RUNNING CO.