”「デイリートレーニングシューズ」の正しい姿”
最近のデイリートレーニングシューズはNIKEペガサス41をはじめ¥15,000~¥18,000くらいの価格帯が相場のようで、このエクスペリエンスフローも同じす。価格帯は同じでも、他社は「より柔らかいクッション、厚底」や「転がるようなロッカージオメトリー」というトレンドの履き心地を訴求する中、エクスペリエンスフローはトラディショナルな履き心地「着地の安定感」と「足関節の機能」を重視するところに注目すべきでょう。
なぜなら、
ランニングは片脚ジャンプの連続。着いた足元がグラグラ、グニャグニャしたらバランスがとりづらく走りづらいことから「安定性」は快走に重要な要素です。アルトラはトレンドの履き心地を快走しづらい「不安定」とし、エクスペリエンスフローはシューズ裏の中央部を広く平面にして片脚で立った時の安定感を出しています。これによって次の一歩(脚の切り換え)が出しやすくなります。
適度なシュータンパッド、内部のヒールピロー、アキレス腱にフィットするフレアヒール、硬質のクツヒモのおかげで足とシューズの気持ちのいい一体感があり、加えてミッドソールのサイドウォール効果で安定感を強化。
各社厚底、ふわふわクッション、ロッカージオメトリーが多い背景に、ランニング人口の多い欧米のランナーからの「もっと柔らかく、楽に」という声があるかと勘ぐっています。グローバル企業ですから、より大きなマーケットを重要視してマックスクッショニング+ロッカージオメトリーに当然かもしれません。
もちろん、アルトラもアメリカ企業でグローバルに展開する企業です。でもアルトラのデイリートレーナー「エクスペリエンスフロー」は、ハイスタックではない30mm/26mmで、スーパーフォームではないCMEVAミッドソールを使い、「デイリートレーニングシューズはコレです」と打ち出す視座の高さは素晴らしいし、欧米人より小柄な日本人にとっては有難いと思います。