ALTRAの人気ロードシューズPROVISION6(¥17,600)を見ていきます。
まず、アルトラ社のシューズは人の自然な姿勢、歩行、走行を保てることが快適に走れ、故障を抑え、速く走れるという解剖学的な見地から、シューズを履いても自然な姿勢を保つためソールの踵と前足部まで厚みが同じの「ゼロドロップ」、足指の機能を邪魔しないように足の形の「フットシェイプ」を全てのモデルに採用しています。
まず、アルトラ社のシューズは人の自然な姿勢、歩行、走行を保てることが快適に走れ、故障を抑え、速く走れるという解剖学的な見地から、シューズを履いても自然な姿勢を保つためソールの踵と前足部まで厚みが同じの「ゼロドロップ」、足指の機能を邪魔しないように足の形の「フットシェイプ」を全てのモデルに採用しています。
最近のランニングシューズのトレンドは、前後に揺れる「ロッキングチェア」のよう前に体重移動がしやすいものです。それに対しアルトラはそのような仕様にはなく、以前ブログで触れましたが、アルトラ:エスカランテレーサーにおいて「背もたれのない丸イス」と例えました。
なんか小難しく言って恐縮ですが、このプロビジョン6の仕様を「フィット感がいい」「安定性がある」というありふれた言い方でくくってしまうのは勿体ないアイディアが詰まった出来栄えなんです。
もし、プロビジョン6を50字以内にまとめなさいという問いがあるなら、以下と答えます。
「走る為に必要な足関節の動きを妨げず、不必要な足関節の動きは抑え、自然な体重移動をガイドするシューズ。」
この回答にアルトラ社が、はなまるをくれたら嬉しいところです。
さて、実測の詳細データです(26.0cm)。
重さ:257g
スタックハイト:29mm
ドロップ:0mm
インソール:5mm(Ortholite製)
ミッドソール:EGO
他:中底クッションあり
プロビジョン6は、前足部は広くルーミーな足指が仕事しやすいスペースがあり、比較的細めの中足部と厚いシュータンによって甲部分のぴったりしたフィット感が得られます。
尚且つ、内側には土踏まず部分に帯状の「イノバーチ」があり、シューレースを引くと自然に土踏まずの落ち込みを抑えてくれます。
ヒール周りは厚く硬質な素材でがあり、着地時に踵の倒れ込みを抑えてくれます。
尚且つ、内側には土踏まず部分に帯状の「イノバーチ」があり、シューレースを引くと自然に土踏まずの落ち込みを抑えてくれます。
ヒール周りは厚く硬質な素材でがあり、着地時に踵の倒れ込みを抑えてくれます。
ミッドソールはPUをベースにしクッション性とリバウンド感のあるアルトラ社オリジナルEGOを採用しています。
またソールはヒールよりも横にせり出し、さらに内側外側にはガイドレールを施すことで、過回外・過回内といった足関節の不必要な動きを抑えるようにしています。
アウターソールは、足指一本一本が意識しやすい5列の「フットポッド」。
さらにアウターソールのパターン形状が小指側が硬く、親指側にかけて徐々に柔らかくするという細かい芸が仕込まれています。
これは体重が乗ると「硬い=沈み込みが少ない」「柔らかい=沈み込む」ことで、重心が柔らかい方に傾き、走る動きを援助しています。
土踏まずをサポート、ヒールの安定、横ぶれの制御、重心移動を手助けという機能を持つプロビジョン6は、先の50字にまとめたものをさらにまとめると「モーションコントロール・シューズ」と言えます。
このプロビジョン6、皆さんのいつものランニングシューズのローテーションにスパイスをいれるのもお勧めですし、特にこれからランニングを始めたいという方には履いてほしいシューズです。
最初に言ったように最近のトレンドは厚底、マックスクッショニング、ロッカーソール、そしてカーボンプレートです。それは各社が考える快適に走る為のテクノロジーではありますが、その特徴は言い換えれば「癖」であり「臭い」です。ランニング経験のある方ならシューズが持つ癖や臭いの耐性がついていると思いますが、それもなく、さらに走る筋力がなく(時には体重が重く)、フォームが整っていない初心者の方には、変な臭いがつく前に正しいフォームで走れた方がよいと思ってお勧めしています。
ぜひ、一度試しに足入れしてみてください。
ぜひ、一度試しに足入れしてみてください。