まずは、実測数値からご紹介します(M's8.0)。
重さ236g
スタックハイト:ヒール23mm/フォアフット23mm
オフセット:0mm
インソール厚:5mm
他:ストーンガード1.5mm(25g)
スペリオール5の私見の前に「スタックハイト」について触れておきます。
ランニングシューズでいうスタックハイトは、ソールの厚み「アウターソール+ミッドソール+インソール他の重ねた高さ」のことを差し、踵下(ヒール)と母指球ライン(フォアフット)の2カ所を計測するのが通例です。
今ではロードランニングシューズは「厚底だ」「薄底だ」と言われ、さらに公式な大会では厚みで使用シューズが制限されるように、このスタックハイトが競技やランニングの質に影響を与え、シューズの特徴を表す一端になっているのは事実です。
スペリオール5の話しに戻します。
スペリオール5のスタックハイトは24mm。トレイルランシューズの中心のスタックハイトは29~32mmで、アルトラ:オリンパス4は35mm、サロモン:センスライド4は31mm、ホカオネオネ:スピードゴート4は37mmです。(全てヒール)
実はトレイルランシューズの中心であった29-32mm厚は、各社厚底に仕様変更することで35mmクラスが中心に移ってきます。それは各社とも快適なトレイルランをさせるために厚底にしてクッション性を上げて、疲労感を抑え、路面の突き上げ感の解消を狙ってのことだと考えられます。
さらに、底の面積を広げて路面との摩擦を増やし、アウターソールのゴム質を変えてることで、グリップ性と安定性が高められ、枝でも石でも路面の細かい凹凸を気にせず走破できるくらいの仕様のものが増えています。
それは、よりストレスのないトレイルランニングのためのアップデートということなのでしょう。
結論を先にお伝えしたい私見を言わせていただくと、
<スペリオール5は、あなたのトレイルラン技術を向上させる貴重なシューズ>
ということです。
スペリオール5は公式サイトにも「足さばきの練習にも非常に向いており」と書かれているので、ご存知の方もいると思います。ワタクシがここでお伝えしたいのは、スタックハイト35mm相当の厚底シューズが増えることで、スタックハイト24mmのスペリオール5が持つ個性や役割が「貴重」という点です。
スペリオール5は公式サイトにも「足さばきの練習にも非常に向いており」と書かれているので、ご存知の方もいると思います。ワタクシがここでお伝えしたいのは、スタックハイト35mm相当の厚底シューズが増えることで、スタックハイト24mmのスペリオール5が持つ個性や役割が「貴重」という点です。
トレイルラン技術の向上という点でよい例があるので、ご紹介します。
先日開催したトレイルランニングツアー「オクムトレイルランツアー」のガイドと指導をしていただいたプロコーチのちゃんぷ。さんが、ガレた危なっかしい下り斜面を片足ケンケンで下っていけるのを参加者の皆さんに披露していました。それはちゃんぷ。さんの履いているシューズが素晴らしくハイスペックだから滑らず怖がらずにできるということではなく、きちんとトレイル斜面に対して体を正立し、適正な位置で着地さえすれば、シューズ性能に頼らなくても下る事できるというレクチャーでした。
スペリオール5のスタックハイトですと、丁寧な足さばきが求められるためにオーバーストライドにならず、捻挫やハムストリングスなどの筋肉への過負荷を抑え、結果的に長距離であってもきれいなフォームで走り続けられるように近づけてくれるのではないかと思っています。しかし、そのようなソール厚のシューズが少なくなるということを知っておいてください。
またスペリオール5は、他にも魅力がつまっています。
✔足指のストレスを無くし、足指の機能を活かすための広い前足部「フットシェイプ」。
補足として、
✔破れやすく摩耗しやすいトレイルランニングシューズの中で、ありがたい良心価格。
✔木の根や石、斜め斜面でふいに着地して時に捻挫するリスクが厚底よりも起きづらい。