(インソールの厚み)+(中底クッショニングの有無)+(EVAなどのミッドソール)+(アウターソール)
と重ね合わせた構成部材によって、ランニングで着地した際の衝撃を緩衝し、そのシューズらしい「クッション性」あるいは「反発性」を表現、演出しています。
当然ながら、それらの一つを変えると履き心地も変わりますから、本来のAというシューズとは変化してしまいます。これも当たり前の話しですが、シューズボックスに入ったランニングシューズは不必要なものがない完成された状態ということです。
その前提で次の話しに移ります。
当方でシューズをお求めいただいたお客様から「インソールは換えなくていいんですか?」と言われることがあります。それは恐らく、スポーツ販売店でシューズ購入時に別売インソールを交換することを勧めらている(もしくは知人の勧めやネット情報)からだろうと推察します。その場合、当方では前提の話しからも、この完成した状態でしばらく履いてもらい、もし何か問題があるならインソールの交換も検討してみては?とお話しています。
当方でも「フォームソティックス」というインソールを販売しており、時にはケースバイケースでお勧めすることもあります。しかし、その際にお客様に「骨格が崩れるから」「骨格を矯正」「偏平足」「開帳足」「外反母趾」などなど言い出したら、基本的にはアウトです。
中でも「外反母趾」と言われる症状は、お客様ご本人も相当気にしていることですから、医療従事者ならともかく、それを単なるスポーツシューズの販売員が言うのはとても失礼だと考えます。そんなことを言われたら、初心者の方はビビッてしまって購入してしまいますから。
中でも「外反母趾」と言われる症状は、お客様ご本人も相当気にしていることですから、医療従事者ならともかく、それを単なるスポーツシューズの販売員が言うのはとても失礼だと考えます。そんなことを言われたら、初心者の方はビビッてしまって購入してしまいますから。
言い換えれば、そのような文言を言い、なおかつ「治ります」「矯正します」と販売しているなら、医薬品医療機器法違反(旧薬事法違反)でしょう。さらに荒い表現をお許しいただけるならそれは「ヤブ医者商売」です。医学部出てるんですか?柔道整復師の資格を持っているんですか?シューズを買いに来ただけのお客様に「病名」を言って責任取れるんですか?と言いたくなります。
少々熱くなってしまったので、頭を冷やすためにランニングシューズの話しに戻しましょう。
最初に述べたように、セットされているインソールはAというシューズをAと成すための大切な構成パーツです。
例えば、インソールの役割が単に足裏の当たり面の向上だけなら全て2~3mm厚で全部一緒にした方がコストも抑えらるというものですが、最初の写真のように3mm~6mmなど厚みの異なる発砲素材のインソールをシューズのグレードによって入れ換えています。ということは、インソールにもそのモデルの適正なクッション性の一端を担わせていると考えるのが普通です。
例えば、インソールの役割が単に足裏の当たり面の向上だけなら全て2~3mm厚で全部一緒にした方がコストも抑えらるというものですが、最初の写真のように3mm~6mmなど厚みの異なる発砲素材のインソールをシューズのグレードによって入れ換えています。ということは、インソールにもそのモデルの適正なクッション性の一端を担わせていると考えるのが普通です。