先日10日に走った古河はなももマラソンで投入したシューズはHOKA ONE ONE:カーボンロケットですが、当日まで1、2回試し履きをした程度、しかもサイズが0.5cm大きいのにレースで使うという「よい子は真似しないでね」状態で出走しました。
でも、そんなベストでない状態だったから気づいたのは、従来の足長や足幅のシューズフィッティングに加えて、ソール形状の凸部分をボールジョイント(親指と小指の付け根ライン)を合わせるシューズが出現しているということです。今回のカーボンロケットはもちろん、ヴェイパーフライがそれです。
それをわかりやすい言えば、幅がきついという理由からサイズを上げると、ソールの凸部分とボールジョイントがずれてしまい、狙った効果が出ないかもしれないということです。
これらロッカーソール形状のレーシングシューズを「F1カー」に例えますが、大迫選手はF1カーのシートにぴったり座っているのに対し、上記の場合は同じF1カーでありながら浅く座っている状態と言えます。乗ってる車は一緒だけど、ちゃんと座れてないということです。
今、ランニングシューズ界は活気に溢れ、各社「快適に走らせる」アイディアが活発に生まれています。それはランナーとしてはとても楽しい時代になったと言えますが、ランニング専門店としてはサイズフィッティングがシビアになったと考えるに至りました。
(photo サロモンアスリート大瀬選手)