RNXがおすすめするランニングシューズをいくつかピックアップし、定期的にテストシューズを用意しています。
第一弾は、ホカオネオネ(以下ホカ)CAVU/カブー(M's¥15,000,W's¥14,000 +tax)です。
第一弾は、ホカオネオネ(以下ホカ)CAVU/カブー(M's¥15,000,W's¥14,000 +tax)です。
<実測データ>
M's26.0cm:ヒール30mm-フォアフット26mm=オフセット4mm、重さ207g/
M's26.0cm:ヒール30mm-フォアフット26mm=オフセット4mm、重さ207g/
カブーをお試しいただくと、「意外と普通」という反応があります。それはホカ=「ソフトな着地感」や「前に転がるようなロッカーソール」のイメージがあるので、フラットな着地感のカブーを「ホカっぽくない」と感じてしまうのでしょう。
ところがぎっちょん、カブーもクリフトンと同じ構造の「バケットシート型ミッドソール」を採用しているので、きちんと着地の横ブレ感が解消されていますし、加えてアッパーには軽量で通気性のあるメッシュ素材を使い、内側には薄いメッシュ生地を重ね、部分的に当たったとしても痛みが出ることなく快適にフィットしてくれます。
このバケットシート型ミッドソール+軽量メッシュアッパーによって、一般的なソール厚シューズでは考えられない軽量感を実現さているところが、ホカのコンセプトがきちんと現れている証拠です。
さらにカブーの注目したい点は、「ホカっぽくない」フラットなミッドソールの中味。実は「後足部は柔らかめ+前足部は硬め」という異なる特徴を1つの素材の中でシームレスに構成されてところです。一般的には違う素材を組み合わせるのですが、カブーのミッドソールはこの1枚の中に違う個性を境目なく作り上げており、これはとても画期的で一歩先を行っている感があります。
このようなバケットシート&ハイブリッドなミッドソール(と4mm厚のレース系インソール)のおかげで、カブーの着地はソフトで、横ブレを抑え、蹴りは腰がある反発性が得られ、快適に前に進めてくれます。
このようなバケットシート&ハイブリッドなミッドソール(と4mm厚のレース系インソール)のおかげで、カブーの着地はソフトで、横ブレを抑え、蹴りは腰がある反発性が得られ、快適に前に進めてくれます。
ちなみにカブーはホカのラインナップの中で最も廉価モデルです。
同カテゴリーのシューズには「MACH/マッハ」があり、これは「前に転がるメタロッカーソール」「231g」「19,000円」というシューズですが、だからと言って「上位マッハ、下位カブー」というヒエラルキーはなく、単に違う個性のシューズと言っていいと思います。
カブーは、フィット感が良く、通気性が良く、軽く、脚のダメージが少なく、反発性に腰があり、クセの無いフラットソールのシューズです。ということから「フルマラソンレースシューズ」として活躍してくれるはずです。だって、これ以上に何が必要なのでしょうか?
マラソンのスタートラインに並ぶと軽量薄底が見られます。それは軽さとダイレクト感を優先しているからだと思いますし、薄くして着地のダイレクト感を得て速く快適に走れるなら、それもいいと良いチョイスだと思います。
でも、後半になると足が痛い、だるい、上がらない、失速がひどいという方は、このホカ:カブーをレースシューズの候補に考えて下さい。