RUNARX RUNNING COMPANY / ルナークス・ランニング・カンパニー - 埼玉県川口市のランニング・スペシャリティショップ

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シューズ考 

「フォームソティックス・スポーツ」のインソールは取り扱いを開始するにあたり、ブログで形状の良さ、ランニングに適していることをご紹介しました。
2016年8月
「インソール、始めました」 「インソール始めました その2」
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 注目されているインソールなのか、お問い合わせをたくさんいただきます。お電話口で、できるだけお話しをして対応している現在です。

 先日、こちらのフォームソティックスの輸入代理店さんのお話しでは「RUN」シリーズがトップセールスと伺いました。それを聞いた時は、「やっぱり、そうなりますよね」と返答したと思います。だって「RUN」と書いてあればランナーの方はそれをチョイスしますよね。
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 もちろん「RUN」は良いものですが、比較的ハイアーチ(高い支え)の形状をしています。

 ランナーの方がインソールに求めるのは、過剰に土踏まずが下がることを抑えて、それによって起こりうる膝痛や外反母趾、脚のダルさを抑えたいということだと思います。

 そのために「土踏まずが落ちる=よくないこと」と勘違いしがちですが、土踏まずが適正に下がることは足関節が持つスプリング機能として大事な仕事です。

 先日いらっしゃったお客様もどちらかでお求めになられたフォームソティックス「RUN」が痛い、土積まずに水ぶくれができたとご相談にご来店されました。フォームソティックス「RUN」シリーズは、市販される中ではアーチ形状も材質も信頼できるものですが、使う方の足とシューズとのマッチングがよくないと何かしらトラブルが起きることは現実あります。(言い換えれば、誰でもノントラブルのインソールがあるならば、体に対してアプローチがない、効果がないとも言えなくもありません。)

マッチングさせる一例として、シューズの中底幅について触れておきます。

中底の一番細い部分の幅が4cmのアシックス:ターサージール
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同位置で5.2cmのミズノ:ウェーブエニグマ(現スカイ)です。
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フォームソティックス「RUN」をミズノ:エニグマに装着するとこんなイメージですが、
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アシックス:ターサージールに装着するとこんなイメージになります。
インソールのアーチ形状が変わり、そもそも支えが高い「RUN」がさらに高くなります。それではフォームソティックスが理想と考えるアーチ形状とは別物になりかねません。
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そのために足とシューズとインソールのマッチング作業をしてあげないとダメなわけです。

基本的にターサージールなどのレーシングシューズには、まずは「RUN」よりも「FOOTBALL」「RUN・コンペティションモデル」をオススメしています。
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こちらはターサージールに「RUN」を装着したものと、
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「FOOTBALL」を装着したものです。FOOTBALLの方がアーチサポートは低めです。
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 前述したように、何らかの理由で土踏まずが必要以上に落ちすぎるのは止めてほしいけど、土踏まずの仕事である「スプリング機能」を阻害するほどのアーチサポートは不必要です。

 こちらはワタクシが普段使っている「FOOTBALL」と「RUN・コンペティションモデル」です。これらでも十分なアーチサポートがあり、ワタクシ自身はこれ以上のサポートは求めていません。
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 前足部に跡がつくほど踏み切れているのに、拇指のギリギリまでアーチをサポートされているのがおわかりでしょうか?(汚くてスミマセン)
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 「これを使えば万事解決」と結論めいたものを出した方がスッキリする方もいるかもしれませんが、個々で「足」「シューズ」の他に「ランニング歴」「シューズ履歴」などの違いもあり、そして皆様のランニングライフに影響を与えかねないので、とてもワタクシには断言することを憚ります。

 フォームソティックスは確かに様々なトラブルをお持ちの方に改善できる仕様になっているインソールです。でも、個々の状態に合わせてチョイスさせていただく方が安心で確実なので、大変お手数なのですがご検討される方は使う予定のシューズをご持参いただきご来店いただければと思います。

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