前回アクチュエーターラグについてのみをご紹介しましたニュートン・ランニング(以下ニュートン)の第2回目、シューズの作り込みなど見ていきます。
まず、ニュートンの機能性の前にランニングシューズの基本的な構造から。
踵は、理想的な踵を包み込むような丸みのある形です。この曲線と角度はシューズ好きのワタクシには垂涎ものです。
踵の後だけではなく両サイドも丸みを帯びています。ランニングシューズの中には直線的なヒール形状も実は多く、特に踵が細い足の人は踵のフィット感が良くないや踵浮きすることがあります。
踵を包み込む他、着地時に内側や外側に傾きすぎないように硬い芯が入っています。
(余談ですが、真後ろからシューズを見ると、中心線が内側や外側に相当傾いてソールに付いているものもあります。それ知らずに履いていたら、オートマチックに過回内や過回外するシューズになり、予期せぬトラブルが起きてしまいます。特に某社は同モデルでも生産工場で差があったり。。)
踵浮き防止やフィット感を左右するもう1つ大切なの部分が履き口。ここも小さめなので、足首のキュッとフィットしてくれます。足の細い女性でも比較的合うと思います。
さらに、ニュートンで好印象なのがシューレース(靴紐)とシューレースホール(紐通しの穴)。ストレッチしないフラットなシューレースとスルスルと紐が動かないシューレースホールのおかげで、キュッキュッと甲を気持ちよくフィットしてくれます。最近のランニングシューズはシューレースは細かったり、伸縮したりするのでホールドが甘いことがあります。いくら高機能をうたったランニングシューズであっても、シューレースのチョイス次第で台無しにすることだってあります。だって、フィットさせて初めてシューズの機能が活きるのですからね。
インソールの厚みは4mm。例えばアシックス:ターサージールなどで3.5mm~4mmですから厚い方ではありません。でもニュートンのインソールの下に裏技が隠されてます。それは後ほど。
アッパーを見てみましょう。
通気性と軽量をのあるディスタンス7のメッシュは、同じように見えますがブルーは伸縮性がなくグリーンは4wayストレッチメッシュなんです。ですから、足の足首と甲はしっかり押さえ、圧迫してはいけない、また擦れやすい拇指や小指の前足部は伸縮する仕様になっています。
グラビタス7も同じように拇指と小指の部分はストレッチ生地を採用しています。わかりづらいのに細かいところも手を抜いて無いところが好感度アップです。
シューズ裏返すとディスタンス7とグラビタス7の特徴がさらにわかります。
右のグラビタス7のアクチュエーターラグはクッションとバネ感のある「POP1」、着地の脚にかかる負担を軽減させるヒール構造、耐久性を考慮したアウターソール。左のディスタンス7はさらに反発性を加えた「POP1+」、ミッドフットストライク重視&軽量性重視しアウターソールを排除しています。
そして、インソールを取ってみるとシューズ内にアディダスのブーストに似た形状の柔らかい中底が現れます。これが2018年から採用された独自の新素材「ニュートリウム・フォーム」です。柔らかい中底は他社でも採用していますが、多くは1枚生地(昨年のディスタンス6も)ですが、細胞分裂したような細かく分割されたEVA?PU?ラバー?(不明)フォームなので、クッションと同時に上への反発は従来よりも期待できます。
ニュートリウム・フォームは衝撃緩衝や反発がウリですが、このおかげでインソールが早く潰れず、潰れても着地感に大幅な変化は起きづらいと考えられます。例えて言うなら、敷布団の下のマットレスがあるようなイメージです。これは結果的に、新品の履き心地が長持ちするということです。
ニュートンでは、1分間180歩のピッチで走ることを推奨しています。確かにニュートンはアクチュエーターラグでストライク+プッシュをしていると、自転車のペダリングに似た感覚があります。
昨年、RNXRCで提案した「のび太の足回り」のようにピッチを上げて脚を回転させるイメージで走ると体への負担がない走り方に持ってこいのシューズだと思います。
最後になりましたが、ニュートンランニングのディスタンス7、グラビタス7とも¥18,000+taxです。作り込みの細かさとニュートン独自の機能、履き手に与える利点を考えると妥当だと思いますが
、いかがでしょうか?
RUNARX RUNNING CO.
まず、ニュートンの機能性の前にランニングシューズの基本的な構造から。
踵は、理想的な踵を包み込むような丸みのある形です。この曲線と角度はシューズ好きのワタクシには垂涎ものです。
踵の後だけではなく両サイドも丸みを帯びています。ランニングシューズの中には直線的なヒール形状も実は多く、特に踵が細い足の人は踵のフィット感が良くないや踵浮きすることがあります。
踵を包み込む他、着地時に内側や外側に傾きすぎないように硬い芯が入っています。
(余談ですが、真後ろからシューズを見ると、中心線が内側や外側に相当傾いてソールに付いているものもあります。それ知らずに履いていたら、オートマチックに過回内や過回外するシューズになり、予期せぬトラブルが起きてしまいます。特に某社は同モデルでも生産工場で差があったり。。)
踵浮き防止やフィット感を左右するもう1つ大切なの部分が履き口。ここも小さめなので、足首のキュッとフィットしてくれます。足の細い女性でも比較的合うと思います。
さらに、ニュートンで好印象なのがシューレース(靴紐)とシューレースホール(紐通しの穴)。ストレッチしないフラットなシューレースとスルスルと紐が動かないシューレースホールのおかげで、キュッキュッと甲を気持ちよくフィットしてくれます。最近のランニングシューズはシューレースは細かったり、伸縮したりするのでホールドが甘いことがあります。いくら高機能をうたったランニングシューズであっても、シューレースのチョイス次第で台無しにすることだってあります。だって、フィットさせて初めてシューズの機能が活きるのですからね。
インソールの厚みは4mm。例えばアシックス:ターサージールなどで3.5mm~4mmですから厚い方ではありません。でもニュートンのインソールの下に裏技が隠されてます。それは後ほど。
アッパーを見てみましょう。
通気性と軽量をのあるディスタンス7のメッシュは、同じように見えますがブルーは伸縮性がなくグリーンは4wayストレッチメッシュなんです。ですから、足の足首と甲はしっかり押さえ、圧迫してはいけない、また擦れやすい拇指や小指の前足部は伸縮する仕様になっています。
グラビタス7も同じように拇指と小指の部分はストレッチ生地を採用しています。わかりづらいのに細かいところも手を抜いて無いところが好感度アップです。
シューズ裏返すとディスタンス7とグラビタス7の特徴がさらにわかります。
右のグラビタス7のアクチュエーターラグはクッションとバネ感のある「POP1」、着地の脚にかかる負担を軽減させるヒール構造、耐久性を考慮したアウターソール。左のディスタンス7はさらに反発性を加えた「POP1+」、ミッドフットストライク重視&軽量性重視しアウターソールを排除しています。
そして、インソールを取ってみるとシューズ内にアディダスのブーストに似た形状の柔らかい中底が現れます。これが2018年から採用された独自の新素材「ニュートリウム・フォーム」です。柔らかい中底は他社でも採用していますが、多くは1枚生地(昨年のディスタンス6も)ですが、細胞分裂したような細かく分割されたEVA?PU?ラバー?(不明)フォームなので、クッションと同時に上への反発は従来よりも期待できます。
ニュートリウム・フォームは衝撃緩衝や反発がウリですが、このおかげでインソールが早く潰れず、潰れても着地感に大幅な変化は起きづらいと考えられます。例えて言うなら、敷布団の下のマットレスがあるようなイメージです。これは結果的に、新品の履き心地が長持ちするということです。
ニュートンでは、1分間180歩のピッチで走ることを推奨しています。確かにニュートンはアクチュエーターラグでストライク+プッシュをしていると、自転車のペダリングに似た感覚があります。
昨年、RNXRCで提案した「のび太の足回り」のようにピッチを上げて脚を回転させるイメージで走ると体への負担がない走り方に持ってこいのシューズだと思います。
最後になりましたが、ニュートンランニングのディスタンス7、グラビタス7とも¥18,000+taxです。作り込みの細かさとニュートン独自の機能、履き手に与える利点を考えると妥当だと思いますが
、いかがでしょうか?
RUNARX RUNNING CO.