今、テストシューズとしてお借りしているミズノ:ウェーブシャドウ(¥11,900+tax)。
こちらもなかなか良いシューズなので、ご紹介します。
実測基本データはこちらです。
メンズ(26.0cm)重さ:243g/ヒール厚29mm-フォアフット厚24mm=オフセット5mm
ウィメンズ(23.5cm)重さ:205g/ヒール厚28mm-フォアフット厚23mm=オフセット5mm
ミズノのシューズラインナップでは、ウェーブライダーを軽量にしたのがウェーブシャドウという位置づけになっています。
(ちなみに、ウェーブシャドウより軽量モデルにウェーブエアロがありますが、シャドウとエアロは構造が若干異なるので「兄弟」というより「親戚」というのが正解。)
ですので、現在ウェーブライダーをトレーニングシューズとする方は、ウェーブシャドウはレース用もしくはワンランク軽量シューズとしてチョイスしてもDNAに違いが少ないので違和感なく移行できます。
とは言っても、ミズノ派ではない方でも利点が多い魅力的なウェーブシャドウです。
特徴的なのが、前足部のシームレス&ストレッチのメッシュ素材。
路面を蹴る時に足指が広がっても、圧迫感がなくとてもナチュラルです。
特に下の写真に赤テープのような親指側や小指側に水ぶくれや爪を痛めることがある方にとっては、このストレッチする前足部は魅力的です。
しかし、伸縮するだけのシューズでは船の横揺れのような不安定性が出てしまいますし、着地のたびに足が前に前にとズレてしまいますので、つま先トラブルを助長してしまいます(オシャレ重視のランシューズにありがち)。
ウェーブシャドウは、ウェーブライダー同様に甲~踵にかけての中足部から後足部のホールド力のある仕様になっています。
これによって、足首~甲がピタッと固定、つま先はフリーという理想的なフィット感を出しています。
もちろんMIZUNOのアイデンティティであります「ウェーブソール」が使われていますが、実はこの樹脂製の板も一新された新しい「クラウドウェーブ」が搭載されています。こちらは、従来通りに横揺れや捻じれを抑えるのに加えて、ヒール下にくぼみを深くすることで着地⇒反発という「トランポリン効果」を狙ったランナーの走りをサポートするものです。
ウェーブライダーに似ていると言っても、前足部の屈曲性はウェーブシャドウの方が良く、その蹴りやすさもポイントです。
わかりづらい写真ですが、ベロが足の甲全体を包みむようになっているのでベロのずれ感がありません。
インソールはオーソライト系の目の粗いスポンジインソールの5mm厚が使われています。柔らかいスポンジ系5mm厚インソールのおかげで足裏に隙間なくフィットするのが特徴です。
これは余談程度ですが、個人的にミズノのシューズで走る時は靴紐を一番上まで通して履いています。
特にスピードを上げる時に踵のフィット感が甘く感じることが多いので、そうしています。自分が予想するに、足が捻じれようとする動きに対して、ウェーブソールが捻じれさせない働きをするその副作用が踵のフィット感を甘くさせているのでは?と思っています。
それは個人的に思うことなので、特に気にならない方はこだわる必要はありませんが、足首周りのフィット感を上がりますのでよかったら試してみてください。
RUNARX RUNNING CO.で人気モデルであるブルックス:ローンチ4、アシックス:ヌーサFFをほぼ同じ重さや厚み、ソフトな着地感からして、トレーニングからレースから汎用性のあるシューズと言えます。
ミズノファンの方に怒られるかもしれませんが、イメージがあか抜けないというのはお客様の反応から察しています。ウェーブライダーのご紹介の時も言いましたが、「マジメ」なモノづくりだけに大胆なデザインや冒険をしないところもそんなイメージがあり、逆にそのマジメさは学生たちに信頼される背景があるかもしれません。
ルナークス・ランニング・カンパニーとしては、イメージよりも「いいシューズはいい」と言いたいですし、胸を張ってご紹介したいです。逆によくお問い合わせがあるあのブランドやあのシューズであっても、安心して紹介できないブランドやシューズはやりたくありません。(ちなみに勘違いしないでいただきたいのは、それはそのシューズが粗悪ということではなく、そのシューズのコンセプトとルナークス・ランニング・カンパニーが求めるランニングシューズが合致しないだけです)
「マジメであか抜けない」ってクラスに1人いませんでしたか?でも、大人になって合うと見違えるような人になっていたとか。最後に利を得るのは、基本に忠実でマジメに何が必要で何が不必要なのかを見ていたクラスのあいつです。
RUNARX RUNNING CO.