今回のさいたま国際マラソンは２回目のフルマラソンでしたが、完走して思ったのが「フル、きっつ～～」という心の中でガマンガマンと連呼してました（苦笑）。
毎月のようにフルマラソンにエントリーする方もいるようですが、本当に尊敬します。



僕は以前、フルマラソンよりも野山を走るトレイルランニングを中心に活動していましたので、フルマラソンを走る機会はありませんでした。
しかし、今回フルマラソン４２．１９５ｋｍを走り終えて、「トレイルランナーは積極的にフルマラソンレースを活用すべき」と痛感しています。

すでに両立されている方も多いと思いますが、トレイルランニングを愛好する方の中には「ロードは嫌い」「マラソンは走りたくない」という事を公言する方も時々いらっしゃいます。
確かにトレイルランニングとロードランニングでは、同じランニングですが多少毛並みが違うカルチャーがあるのも事実です。またトレイルラニングは山の登りでは歩くこともしますし、自然の中の景色の変化があり飽きませんが、ロードはよっぽど疲れない限りは走り続けますし、景色は山の中ほど変化はありませんから「嫌い」という気持ちが生まれてくるのかもしれません。

だからと言って、「自分の好きなお花畑しか見ない」という方がいるとしたら、ロードもトレイルも同じランニングとして扱うルナークスランニングカンパニーとしては？と思ってしまいます。

トレイルランニングを楽しむために、走る体力を大きくして保つことはとても重要なことです。
走る体力があれば、登山の２倍速で多くの山々の美しい景色を楽しむことができます。
また、ハァハァゼィゼィと苦しく登り切った山頂の景色と、余裕のある状態で見た景色の見え方は違いますし、山での安全管理上でトラブルがあった場合に、自分や仲間の身体や生命を守る体力は取っておきたいものです。

現在のトレイルランニングのレースは全国で多く開催され、レースによってはフルマラソン以上の距離を自力で走り歩くことになります。
フルマラソンは４２．１９５ｋｍですから、それは疑いもなく貴重なトレーニングになります。
しかも同じくらいのペースで走るランナーがたくさん走り、給水サポートがあり、応援があるのですから、「ロードは嫌い」と言って参加しないのは勿体なさすぎます。

そんなフルマラソンを敬遠していた方がいらっしゃるなら「トレイルランナーのワタシがフルマラソンを走る目的」をはっきりさせたらいかがでしょうか。
４２ｋｍを走り切るペース走/心拍管理/サプリメントのテスト/ウェアテスト/トレイルラン装備を背負って走ったっていい・・・、
フルマラソンの考え方、のぞみ方を変えれば、フルマラソンを走ることは、トレイルランナーにとって得るものしかありません。

ちなみに、フルマラソンを主に走るランナーは、サブ○○などの目標完走タイムを目指す傾向があります。
それはモチベーションの指針でもあり、楽しみであり、換言すればマラソン・カルチャーです。
トレイルランニングの場合は、各レースで距離も高低差も違いますからそのような指針となるタイムはないので、
「サブ○○目標」といったフォーマットの呪縛にいつの間にか包囲されてしまうことに違和感を感じるのかもしれません。
「サブ○○目標」に違和感を感じた「トレイルランナーのワタシ」でしたら、それは一切無視するのも一考です。
あくまでも、山を楽しむために必要な走力アップのためロング走、各テストですからね。

こんな「トレイルランナーのためのフルマラソン活用術」という特集があってもよさそうです。

話しが少しそれますが、僕の初フルマラソン「つくばマラソン」はトレイルランニングシューズで走るといういい加減なスタイルでした（苦笑）。
その時は「サブ○○」という目標はなく、心拍の上限を超えないように心拍管理だけして走り、結果サブスリーで走れました。

フルマラソンもトレイルランも言えることは、フィニッシュすると完走した安心感、達成感、感動、または反省、悔しさが生まれてきて、もっとよくしたいという上向き思考も生まれてくると思います。
それをプラス方向に考えて、次への足がかりになるはずです。

トレイルランナーの方は、すでに来年のレースやポイント獲得を計画していることと思います。
フルマラソンをトレーニングとして上手に活用することで、春以降のトレイルランレースにいいスタートダッシュがきれるかもれません。

RUNARX RUNNING CO.