RUNARX RUNNING COMPANY / ルナークス・ランニング・カンパニー - 埼玉県川口市のランニング・スペシャリティショップ

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シューズ考 

 アルトラ:エスカランテレーサーのテストシューズをお借りしていますが、実際に履いて走った時の感覚から気に入り、お買い上げいただく方も少なくありません。今回は、こちらのアルトラ:エスカランテレーサー(¥16,500+tax)について見ていきたいと思います。
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基本のシューズデータ(26.0cm)は以下です。
重さ:195g
ソールの厚さ(インソール込):ヒール22mmフォアフット22mm
インソールの厚さ:5mm
オフセット:0mm


以下、エスカランテレーサーの特徴などを駆け足で説明いたします。
非伸縮で通気性のあるニットアッパー。このアッパー素材のおかげでかっちりしたフィット感を演出しています。
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広い前足部。5本の足指性能を活かすための構造です。
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細めのウェストガース(低めの甲)。非伸縮ニットと低い甲のおかげでシューズと足を一体化させてくれています。
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★アルトラのモデルの中でも一部のみに使用されているEGOソールは、アディダス・ブーストやブルックス・DNA AMPのようなポリウレタン系の素材。ポリウレタン系のミッドソールは柔らかい着地感とスーパーボールのような跳ね返り、エナジーリターンが特徴の素材です。
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アウターソールは圧のかかるところにラバーを配置させた「フットポッド」。特に足指一本一本の下に施されたラバーによって、シューズでありながらファイブフィンガーシューズのような足指を意識できるダイレクト感を実現させています。
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★エスカランテ(右)にはクッション性能のある中底を敷いているが、エスカランテレーサー(左)はダイレクト感を活かすために中底はありません
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★エスカランテレーサーのインソール(左)は穴を無数に空けて軽量化をさせていますが、おかげで右のインソールよりも柔らかくなっています。エスカランテのような中底が敷いていないために硬さがある分、ここで少し柔らかさをかせぐナイスアイディアです。
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 ここまでは様々なところで流布されているのでご存知だと思います。ここからはルナークス目線での考察です。

 今回、お借りしたテストシューズをを新品の同サイズ(23.5cm)を実測してみました。
*ヒールの厚さ(インソールなし):新品17mmテスト品12mm
*インソールの厚さ:新品5mmテスト品3~5mm

 使用頻度が高いテストシューズなので30%のミッドソールの潰れがあるのは仕方ないのですが、、それでも十分エスカランテレーサーを知ることができますし、着地感に関してはテストシューズより新品の方が30%も増しますので、さらに良くなると考えていいでしょう。
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 ちょっと面白いと思ったのが、テストシューズのインソールの潰れ方です。5ミリ厚の新品インソールが3~5ミリに潰れていましたが、前足部が3ミリ後足部が5ミリでした。加重がかかったところが潰れると考えると、ヒールよりもフォアフットに圧力がかかっていると考えられます
 以前にあるランステに置いてある貸出し用の某社厚底シューズを見たことがありますが、フォアフット着地をすることで性能が引き出せるにもかかわらず、踵のソールがガッツリ減っていました。
 エスカランテレーサーのテストシューズを履いた方は、多少の商品説明を聞いて履いているとは思いますが、その説明だけでフォアフットにパッと変えられるとも考えづらく、シューズ本体にそうさせる秘密があるのかも知れません。
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 その理由は、アルトラ:エスカランテについて述べた「甘くないシューズ」でご紹介させていただいた通りで、それはエスカランテレーサーも同じです。

 少々違う言い方をするならば、エスカランテレーサーは「丸イス」で、最近の「厚底」「ゆりかごのようなソール形状」「ヒールカウンター」「カーボンプレート」などランニングシューズは「ロッキングチェア」のようなイメージをしています。
 ロッキンチェアに座ると、誰でも寄りかかって前後に揺らして座ります。それはその方が快適だし、そういう椅子だからです。逆に、背もたれのない丸イスは、座るとバランスを自ずと取るために背筋が伸びています。それは寄りかかるところがないため、その体軸を保つ座り方の方が楽だからです。
 前述したテストシューズのインソールのフォアフット部分が潰れているということは、エスカランテレーサーは履いた人が快適に走るために自然と背筋を伸ばしバランスを保とうとしている、言い換えれば軸の通った姿勢ではないと走りづらいシューズではないかと考えられます。

 そのためにエスカランテレーサーを初めて履くと、走りづらい、スピードが上げづらいと感じるかもしれません。それは背もたれのあるロッキングチェアとは違いますから、仕方ありません。そこで走りづらいからダメと思わず、どうすれば走りやすくなるのか、乗りこなせるのかを考えながらフォームや着地を意識してみてください。フォアフット部分で路面を叩くように着地した上に上体を乗せられると面白いくらい楽に前にスッと進んでくれるはずです。それはシューズに頼りすぎず、着地した足と頭までの軸が通ったフォームで走れている証しなのです。
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 エスカランテレーサーは、明らかに最近流行のシューズとは別の乗り物です。しかしエスカランテレーサーに乗りこなせるようになると、スウィートスポットの狭いために使いこなせていない厚底レースシューズを快適に乗りこなせると思います。
 またサイズ感が難しく(いわゆる「外反母趾」という方が履く時は注意が必要)、一番は性能を活かすためにも、通販よりは店舗で実際に履いてみて購入をお勧めします。

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