RUNARX RUNNING COMPANY / ルナークス・ランニング・カンパニー - 埼玉県川口市のランニング・スペシャリティショップ

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シューズ考 

 一度嫌な体験をすると、長い間それにとらわれてしまうことを「トラウマ」と言います。

 そのお客様もそうでした。それはシューズに対して。大げさかもしれませんが、ご本人にとっては相当深刻です。

 トレイルランニングをされるお客様で、トレイルランシューズがいろいろ試したけどなかなか合わず、いつも靴ずれを起こしてしまうそうです。トレイルランシューズの人気ブランドA社もダメ、ここ数年人気のB社もダメ。今のところ唯一、スポルティバのあるモデルがノントラブルに近く履くことができるとのことです(それでも靴ずれができてしまうとのこと)。そして今度UTMFに出るので、そのためのシューズとしてスポルティバ:アキラをサイズ指定した上でご来店されました。
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 合わなかったシューズ履歴を伺った上で、さぞお困りな足なんだろうと心して計測してみたら、拍子抜けするくらいしっかりと土踏まずに高さのあるとっても良い足。おそらく中高生のあるスポーツをしていた足をしていたので「部活は**してませんでしたか?」とお話ししたら、「なんでわかるんですか?!」と驚いていらっしゃいました。そして、こういう足のタイプは〇〇があったり、××があったりするかもしれませんね、とあくまでもソフトにお伝えしたところ図星だったようで「え!」と引き気味に驚いてました(苦笑)。

 それは余談として、ロードで走っていて痛くなったら、途中でやめて折り返したり、バス電車で帰るという手段もありますが、トレイルランニングの場合は、シューズが合わない、足が痛いと言っても山の中なので途中で止めるわけにもいかず、痛いのを我慢して走ったり歩いたりしてごまかしごまかし下山しなければなりません。痛いのをずっと我慢して下山するのは、相当のストレスだし拷問に似た過酷な経験です。

 そんな経験を幾度も繰り返していれば、トレイルランシューズ選びには慎重になるのは当たり前です。しかし、ここで1つお客様のシューズ選びの判断が間違ってしまったのは、「痛くなるのは私の足が大きいから」と思ってしまったこと。実際にお客様が指定されたサイズと足を比べてみると、1サイズ大きいサイズのように見受けられました。

 まずはスポルティバ:アキラを試し履きいただきながら、トラブルがあったシューズの原因を予想し「それは縫い目が合わなかったから」「それは幅が広すぎたから」「それはサイズが大きかったから」とそれぞれに「・・・かも知れません」と加え決めつけることはせずに丁寧にお話しさせていただきました。しかしお客様は今までの嫌なシューズトラブルがあったためにトラウマに近いものを感じていらっしゃるので、無理に1サイズ下をご提供せずにご指定サイズを1サイズ下に0.5サイズほど近づけるような調整をして履いていただきました。
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 ランニング専門店と言うからには、お客様に1サイズ下をご提供すべきかもしれません。しかし無理にそれを履いてもらうには心の準備が整っていないようなのですし、調整することでシューズ内部の許容量を減らす対応をしました。この判断は本当によかったかどうか今でも悩みますが、お客様にはご納得いただけたので今回はこちらで様子をみさせていただくことにしました。

 お帰りの際に、本当はお客様の足長からすると1サイズでもいいとお話しした上で、トラウマからのリハビリとして「ロードのトレーニングシューズは1サイズダウンさせて足の特徴にあった痛くならないシューズ選びから再度始めてみませんか?」とお話しさせていただき、それにお客様もご納得していただきました。

 まずはこのスポルティバ:アキラでトラブルなくトレイルランで使え、そしてUTMFを完走された上で、次のシューズ選びのお手伝いができたら幸いです。

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