ホカオネオネの中心モデル「クリフトン3」「チャレンジャーATR3」が入荷しました。
以前にブログでホカオネオネを、自転車ロード界でいうグレッグレモン(→ブログ)という例えでご紹介しました。
それだけ見た目も履き心地も革命的で、唯一無二でした。
しかし単に「フカフカで楽ちん」「快適だ」と言うだけではなく、ホカオネオネの人気シューズ「クリフトン3」を丁寧に分析し正しく評価してあげたいと思います。
クリフトン3の実測データはこちら
M’s(26.0cm):重さ245g/ヒール厚37mm-フォアフット厚31mm=オフセット6mm
W’s(23.5cm):重さ212g/ヒール厚35mm-フォアフット厚29mm=オフセット6mm
まず、その分厚いミッドソールに目がいきますが、実際はミズノ:ウェイブエニグマ6と同じ厚さで、厚く見えるのは踵を包むようにミッドソールを上に巻き上げているからです。踵周りに巻き上げることによって、グラつきを抑えるヒールカウンターの役割をさせて軽量化を図っています。
(ちなみに、ヒールカウンター(硬い踵部)は、着地時に足→膝→体をグラグラと不安定にさせないためにとても大切なシューズの基本的な構造です。
クリフトン3は比較的低いヒールカウンターですが、踵部が細めなのでホールド性は期待できます。)
クリフトン3にしろウェイブエニグマ6にしろ(厚みはここまでではないけどOnやブルックス:グリセリン14も)この厚みによって着地時の負担、衝撃、振動をシューズが受け入れ、体には伝わりづらくさせているのが最大の特徴です。
しかし、ウェイブエニグマ6とはフォアフット側のソール厚がエニグマ26mm/クリフトン31mmと異なります。
31mmと言ったら、一般的なランニングシューズのヒール側ミッドソールの厚みです。
その厚い前足部のために、エニグマは地面をつま先で「蹴る」ことができますが、クリフトン3はつま先で蹴るイメージよりも船底のように丸いロッカーソールを利用しフォアフット全体で地面を押す、もしくは自転車のペダルを踏むように膝や大腿部で押すというイメージになります。
それは途中でラストスパート等でギアを切り替える走りよりも、大きい筋肉を使って一定ペースで走るのに適していると思います。
そして見た目の印象とは違い、驚くのが軽さです。フルマラソンなどでも人気シューズアシックス:ゲルフェザーグライドと同じ重さです。体に負担が少ない上に軽量って、ズルイですね(笑)
個人的には、まだホカオネオネがフランスで立ち上がった当時に「変な靴~」と海外から購入して以来履き続けていますが、1足持っていると便利なシューズであることは間違いありません。例えばケガが治ったばかりで負担のかけたくない時、何となく体が重い時、レース前のアップやレース後のダウンetc 従来のシューズにはなかった使い方ができます。
その他、いろいろ言いたいことはありますが、ぜひ御来店いただきフィッティングした時にお話ししたいと思います。
ホカオネオネは、以前ブログに書きました(ブログ→)自転車のペダルをこぐようにランニングする「RUNNING ≒ RIDING(ランニング・ニアリーイコール・ライディング)」の代表格です。
ぜひ、ホカオネオネのRide感を体験してみてください。
RUNARX RUNNING CO.