エナジージェルやエナジードリンクなどレース中の補給で大切な糖質サプリメント。それだけではなく運動後に糖質を摂ることも重要で、その認識が浸透していない気がしています。
小難しくなりますが、基本情報としてご一読ください。
人間は食事で摂った糖質をグリコーゲンという形で筋肉や肝臓に貯蔵し、運動時にそのグリコーゲンを分解してエネルギー源にしています。
しかし体内に貯蔵できる糖質量はわずかで、一般の人では生命維持の必要最低量に程度に過ぎません。そのためスポーツ界では、貯蔵できるグリコーゲン量を高める糖質の摂取方法、タイミングについて研究がなされ、〚トレーニング後のグリコーゲンが枯渇している時が糖質の吸収率が高く、貯蔵量がより増える〛という研究結果に至っています。(ex.グリコーゲンローディング)
その研究結果から運動直後に糖質を摂ることで、
✓エネルギー量の増強(グリコーゲンが枯渇している状態で糖質を摂るとグリコーゲン貯蔵量が運動前よりも増加)
✓筋肉の分解を抑制(グリコーゲンがなくなるとタンパク質を分解してエネルギー変換してしまい、筋肉量が減少してしまう)
✓素早い疲労回復(肝臓や筋肉内に必要なグリコーゲンを補充)
マラソン選手や箱根駅伝の学生がフィニッシュ後にゼリー飲料を食べるシーンを見たことがあると思いますが、それはこれらの理由からです。(時間があけてしまうと効果が低くなるようで直後摂取が大切)
この「運動後に糖質摂るだけで得をする」という感覚は、
「運動後の糖質摂れば貯蔵量が増えるのに、摂らないのはもったいない≒買い物してポイントが貯められるのに、貯めないのはもったいない」という印象です。